オンライン研修

経営教育総合研究所では、15年以上前からオンライン研修に対応できる講師育成に取り組んでいます。

オンライン研修の類型

現在、オンライン研修は民間企業や大学・大学院、国や地方公共団体において、様々な方法で実施されています。経営教育総合研究所の研究員(講師)は、全ての組織において様々な形式で実施しています。100開催以上、1000名以上参加(2020年10月10日現在)。

オンライン研修の経験をふまえ、メイン講師を1として、オンライン研修を分類すると、次のような4つの類型に大別されます。

次の4つの類型以外にも、コーチングやカウンセリング等で実施される1対個(個人)という類型もあります。また、次の4つの類型のそれぞれを組み合わせた方法もあります。

ここではそれぞれの類型における適した研修スタイル、留意点について、実際に担当した講師のコメントとともに紹介していきます。

【類型1】1対多(個人)

【類型2】1対多(グループ)

【類型3】多対多(グループ)

【類型4】1対多(集合)

【類型1】 1対多(個人)の研修の場合

  • 概要【類型1の1対多(個人)の研修】
    1人の講師が多数の受講者に対して講義を行う方法です。情報の流れは、講師から受講生へ伝達されます。

  • 適した研修スタイル

    1. 基礎的な知識をインプットする研修

    2. 受講者が30名以上の研修

  • 研修実施の際の留意点

    1. 講師のプレゼンテーション能力や講師側の研修設備に大きく左右されます。

    2. 受講者は集中力を維持するのが難しいため、リアルの研修よりも休憩の頻度を増やします。

    3. 適宜、質疑応答の時間を設けて、講義が一方通行になりすぎないように注意します。

    4. 講師をサポートするテクニカルスタッフは、円滑な運営のために、研修開始時と研修終了時に最低1名は必要です。

研修を担当した講師からのコメント

  • 岩瀬講師(大学・大学院で登壇)
    現在、複数の大学で登壇しています。集合研修と異なり、オンライン研修に合わせた講師のプレゼンテーション力の向上の必要性を感じています。

  • 渡邉講師(大学で登壇)
    現在、大学で100人以上の講義を登壇しています。受講人数が多いため、問題を提示して受講生に考えさせるようにしながら、受講生が能動的に参加するようにしています。
    実際の教室のように収録すると受講生も緊張感を持ち、積極性に参加するため、自宅ではなく専用の経営教育総合研究所のスタジオで講義をしています。

【類型2】 1対多(グループ)の研修の場合

  • 概要【類型2の1対多(グループ)の研修】
    1人の講師が多数の受講者に対してクラス全体とグループに対して講義を行う方法です。
    情報の流れは、講師から受講生と、受講生同士のグループ内で伝達されます。

  • 適した研修スタイル

    1. インプットを活かして課題解決をする研修

    2. 受講者が30名以下の研修

  • 研修実施の際の留意点

    1. 講師のプレゼンテーション能力や講師側の研修設備に大きく左右されます。特に講師側の通信環境は大切です。「全体講義⇔グループ」と変化する際に、通信に負荷がかかるため注意が必要です。

    2. グループワークで講師が参加しないときには、受講生の役割分担を明確にしておくことが必要です。

    3. 講師をサポートするテクニカルスタッフ(1~2名)は円滑な運営のために研修を通じて必要です。

研修を担当した講師からのコメント

  • 竹永講師(法定研修で登壇)
    現在、法定研修や企業研修で登壇しています。
    グループワークでは、各グループで班長役、書記役などの役職を決めて、自主的にグループを運営してもらい、リーダーシップや調整力を醸成するようにしています。

  • 遠山講師(セミナーで登壇)
    現在、法人向けのセミナーや企業研修で登壇しています。
    法人向けのセミナーでは、グループワークのメンバー同士の面識がないため、自己紹介や自身が抱えている課題を共有する時間をしっかりと取って、グループ内で円滑に課題解決できるようにしています。

【類型3】 多対多(グループ)の研修の場合

  • 概要【類型3の多対多(グループ)の研修】
    多数の講師が多数の受講者とグループに対して講義を行う方法です。
    情報の流れは、メイン講師から受講生と、サブ講師と受講生同士のグループ内で伝達されます。

  • 適した研修スタイル

    1. 高度な課題解決や受講生同士の相互評価を必要する研修

    2. 受講者が30名以下の研修

  • 研修実施の際の留意点

    1. メイン講師のプレゼンテーション能力やメイン講師側の研修設備に大きく左右されます。特にメイン講師側の通信環境は大切です。「全体講義⇔グループ」と変化する際に、通信に負荷がかかるため注意が必要です。

    2. メイン講師とサブ講師との事前のすり合せが必要です。特に課題解決の方向性や相互の評価方法、質疑応答についてのすり合せが大切です。

    3. 講師をサポートするテクニカルスタッフ(1~2名)は円滑な運営のために研修を通じて必要です。

研修を担当した講師からのコメント

  • 山口講師(資格試験対策講座で登壇)
    資格試験対策講座や企業研修、法定研修などで登壇しています。
    グループ内でのフードバックや情報共有の効果を高めるために、研修前にメイン講師とサブ講師(グループワークに参加する講師)との間で、進め方について多くの時間を費やしてすり合せをします。
    サブ講師からのコメントは、各グループからクラス全体への情報共有に効果があります。

【類型4】 1対多(集合)研修の場合

  • 概要【類型4の1対多(集合)の研修】
    1人の講師が多数の受講者(教室などに集合)に対して講義を行う方法です。情報の流れは、講師から受講生へ伝達されます。

  • 適した研修スタイル

    1. インプットを活かして課題解決をする研修

    2. 受講者が30名以下の研修

  • 研修実施の際の留意点

    1. 講師のプレゼンテーション能力や講師側の研修設備に大きく左右されます。

    2. 講師と集合教室内の担当者(受講者又は研修担当者)とのタイムスケジュールや質疑応答についての事前のすり合せが必要です。

    3. 適宜、質疑応答の時間を設けて、講義が一方通行になりすぎないように注意します。

    4. 講師をサポートするテクニカルスタッフは、円滑な運営のために、研修開始時と研修終了時に最低1名は必要です。

    5. 集合場所では、間隔を開けて座るなど、密にならないように注意します。

研修を担当した講師からのコメント

  • 林講師(企業研修で登壇)
    現在、企業研修や資格試験対策講座で登壇しています。
    受講生が教室に集合して受講しているため、教室のモニターなどの設備に大きく影響されることがわかりました。
    臨場感を演出するためには、大型モニターや講師の声を聞こえやすくするためのスピーカーやアンプが必要です。
    集合教室内に担当者がいることで、質疑応答を円滑に行うことができます。

中小企業庁からリモートネットワークによる研修機関として認定

令和2年6月8日 従来、中小企業診断士の登録者に対する更新のための法定研修(理論政策更新研修)は、座学による受講が省令(経済産業省)で決められていました。

しかし、今般の新型コロナウイルス感染症の影響により、座学による講義の開催が困難となり、省令でリモートネットワークによる研修(オンライン研修)の実施が可能となりました(時限的措置)。

経営教育総合研究所では、従来の座学による講義(講義形式+グループワーク形式)をオンラインにより実施する体制(設備体制・講師体制)を整えたため、リモートネットワークによる研修機関として中小企業庁から認定されました。

経営教育総合研究所のスタジオは、大学の講義や企業のオンライン研修で活躍

経営教育総合研究所のスタジオは、15年以上前から、動画撮影の専用設備として整備されており、大学の講義のオンライン化や、企業のオンライン研修の増加に合わせて、オンライン講義用の設備やインターネット回線を強化して、充実した研修を提供しております。

15年以上、オンライン研修の専門講師を育成

経営教育総合研究所では、15年以上前から、オンライン研修の専門講師を育成しています。
オンライン研修専門講師の育成では、NHKの司会講師経験もある代表の山口が、自らのTV司会のノウハウを踏まえ、1人1人個別にアドバイスをしながら育成しています。
修了した講師は、Zoomにおけるオンライン研修で、大学や企業、専門向け研修でダントツの評価をいただいております。

  • オンライン研修とリアル研修のプレゼンテーション違い

  • カメラ前の空間における立体的かつ動的なプレゼンテーション

  • カメラ越しの受講生へインパクトを伝えるプレゼンテーション

  • モニターやプロジェクターを利用したときのプレゼンテーションの御作法

  • ホワイトボードを使用した場合のプレゼンテーションの御作法